現場紹介
CASE.01
料理のおいしさも、温泉や客室の心地よさも、
すべてのサービスをチーム連携で高め合う。
旅館運営の現場
秋保温泉・秋保の郷 ばんじ家
チーム構成(旅館運営)
『ばんじ家』は、仙台の奥座敷といわれる秋保温泉にたたずむ全16部屋の小さな宿です。
派手な料理や華美なアメニティ等のご用意がない分「無駄をなくして、その分をお客様に還元する」をモットーとし、
お客様目線で現場を見直すことでサービスを日々ブラッシュアップしています。
古き良き「旅館」のおもてなしの極意は、顔の見える適度な距離感と、お部屋やお風呂の清潔感、そして手の込んだあたたかい手料理であると考えます。
『ばんじ家』では、接客・清掃・調理などあらゆる業務を内製化し、少数精鋭でアットホームなおもてなしを実践しています。
部門単位で縦割に仕事をこなすというよりも、スタッフとスタッフが協力・連携するという考え方を軸とし、
見えない“心地よさ”をチーム一丸となってつくりあげています。
ばんじ家の一日
8:00
毎朝の朝礼で、部門を超えた情報共有
夜間フロント担当からの引継ぎを兼ねた「全体朝礼」を、毎朝実施。 特に、お客様からのご要望やクレームなどは女将に報告するだけでなく担当領域を超えて、 全員で念入りに情報交換するよう心掛けています。
POINT!
どんなに小さなことでも話し合うことを習慣化
佐藤さんの一日
10:00
フロント
お一人おひとりに声をかけ、笑顔でお見送りをします。 常連のお客様が多いため、またお越しいただけるよう、次のプランのお料理の説明などにも力を入れています。
12:00
館内清掃
スタッフユニフォームに着替え、館内清掃へ。 日帰り温泉も行っているため、ご利用されるお客様の邪魔にならないよう、 合間合間の時間をうまく使ってスタッフ総出ですみずみまでキレイに掃除します。
14:00
フロント
チェックイン時間が迫ると、身なりを整え、再びフロントへ立ちます。
荷物をお預かりし、お部屋までご案内しながら初めてご来館された方には当館の特長などをご説明しています。
17:00
最新の情報を女将へフィードバック
一人のスタッフが複数業務をこなす“多能工化”をベースに、 各現場からの最新情報を女将へ報告するボトムアップミーティングを実施。 トップダウンに比べ、持ち場ごとに責任感が醸成され、スタッフ間の調整力も高まるシステムです。
POINT!
現場に答えを求め、スピード感と対応力を強化
18:00
接待
厨房と呼吸を合わせ、あたたかい料理はあたたかいうちに最適の状態で配膳します。 県外からお越しの方には地酒の説明をしたりする中で会話に花が咲くこともあり、たのしい時間です。。
20:00
FEATURES
多能工化でスタッフ同士の意識が変わりました
当館はこれまで、それぞれのポジションにおいて、その道の“プロ”として専任で活躍してもらう体制をとっておりました。 しかし、わたくしどものような小さな宿ですと、抱えられるスタッフの数にも限界があり、一人欠けると大慌てとなってしまいます。 ですので、一人当たりの仕事の「量」を増やすのではなく、仕事の「幅」を拡げることが重要ではないかと考えました。
その結果、急な事態に対する対応力が格段によくなりました。
それだけでなく、スタッフ同士がお互いのことを考えるようにもなりましたね。
今では、チームと言うよりは、家族に近い感覚です。
温泉宿にはお休みがありません。今日も『ばんじ家』は、スタッフが一枚岩となって現場を回し続けています。
ばんじ家女将 納庄克子